壺坂酒造「雪彦山 大吟醸 金賞受賞酒」28BY 兵庫県姫路市

兵庫県姫路市の北端、夢前町に蔵を構える壺坂酒造さんが、平成28酒造年度全国新酒鑑評会で3年ぶりに金賞を受賞した大吟醸です。平成29年6月製造で、6月7日に販売が開始されました。

雪彦山 大吟醸 金賞受賞酒 720ml 3,240円

[Seppikosan Daiginjo Gord prize of Japan Sake Award 2017] Brewery:Tsubosaka  Brewery Hyogo pref, Himeji city, Specific designations:Daiginjo-shu, Variety of raw rice:Yamadanishiki, Degree of rice polishing:40%  Pasteurize:pasteurized  ,Yeast:Kyokai No.1801 and No.901 ,Yeast starter:sokujo-moto method, Alc%:17%  Fragrance:apple   Taste:clear and fluety

夢前産山田錦と1801+901の混醸

壺坂酒造正面の直売所

原料米は地元夢前町産の山田錦。精米は40%です。例年は加東市などの県内でも山田錦中心地の米でしたが、今年は地元若手農家と相談しながら育てあげた山田錦での金賞となりました。酒母は速醸。酵母は協会1801号と協会901号の混醸です。アルコール度は17度。480キロの仕込みの3本のうちの1本で、3月初めの搾りたては「うすいか?」という不安もあったそうですが、4月の出品を経て5月の予審、結審のタイミングでうまくピークに合わせられたというお話でした。なお、出品酒は袋搾りですが、こちらは機械(多分ヤブタ)です。袋搾りバージョン720ml 6,480円も販売されています。

クリアでフルーティな大吟醸酒

上立香と口中香は正しいリンゴの香りが立ち上がります。口あたりで舌先に感じるのは清澄な透明感。一瞬おいて口中で一気に広がる味わいは五味が綺麗にバランスしたふくらみです。18酵母では甘味が第一印象になることが多いですが、そうしたこともなく、果実的な酸味と合わさって、クリアでフルーティな味わいを感じます。このあたりは9号酵母との混醸によって醪の後半まで力強く発酵した結果でしょうか。切れ味は鮮やかで、後味は酸味とホロリとした苦み、軽い辛味が綺麗にまとまります。淡麗な大吟醸らしい大吟醸です。

冷房を使わず、自然にゆだねた温度管理

木造蔵の醪タンク。2階から物料が投入できる構造。

3年ぶり2度目の金賞です。25酒造年度で金賞、翌年は入選、27酒造年度は選外で「端にも棒にもかからなかった」と謙遜されますが、毎年改良したり元に戻したりの試行錯誤があるそうです。
こちらの蔵は古い木造蔵でもあり、細かい温度管理は不可能。そうしたことから、冷房設備を使わず、雪彦山から吹き下ろす自然の冷気での酒造りに挑戦しておられます。鑑評会に出品することを考えれば、大きなリスクと思いますが、大きくなだらかな温度管理を心がけているということでした。
文化2年(1805年)に県内神崎郡で創業。約210年前に現在地に。専務である24代目当主の壺坂良昭氏は東京農大出身で、農大出身者の多い播州の蔵元杜氏さんのなかでも、リーダー的存在と伺っています。現在は一般募集して田植えや稲刈りに取り組んだ「愛山」のお酒も造ったりと、チャレンジは尽きません。

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