鳳鳴酒造「鳳鳴 大吟醸 金賞受賞酒」28BY 兵庫県篠山市

丹波杜氏の故郷、「デカンショ祭り」で有名な篠山市に蔵を構える鳳鳴酒造さんが平成28酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞した「鳳鳴 大吟醸 金賞受賞酒」です。平成29年7月製造の火入れですが、生バージョンも販売されています。

鳳鳴 大吟醸 金賞受賞酒 720ml 5,400円

[Houmei Daiginjo Gord prize of Japan Sake Award 2017] Brewery:Houmei Brewery Hyogo pref, Sasayama city, Specific designations:Daiginjo-shu, Variety of raw rice:Yamadanishiki, Degree of rice polishing:38% Pasteurize:pasteurized ,Yeast:Kyokai No.1801 ,Yeast starter:sokujo-moto method, Alc%:17~18%  Fragrance:apple  Taste:fruety and sweet

38%精米の山田錦と1801号の王道

米は全量兵庫県産山田錦で精米は38%です。酒母は速醸で酵母はおそらく協会1801号の単独だと思います。アルコール度は17度以上18度未満、日本酒度は+1、酸度は1.0でアミノ酸度は0.8といずれも低い値になっています。出品酒の上槽は袋しぼりで、こちらはおそらくヤブタだと思います。市街地の城下蔵と郊外の味間(あじま)蔵がありますが、実際の醸造は味間蔵で出品酒の登録もそうなっています。

濃厚さを感じるフルーティな甘味

格別にフルーティな甘味が特徴の大吟醸です。
まずは、豊かなリンゴの香りが立ち上がります。口に含んだ途端にフルーティで濃厚な甘味がいっぱいに広がります。この甘味が旨みの中心に座ります。続いて、ほのかな酸味が漂いながら、舌の両端に感じる苦味と辛味がまとまりのあるプロポーションを形作ります。甘い味わいを比較的長く引きながら、やさしい後味を残して緩やかにキレて行きます。今期味わった金賞受賞酒のなかで、最も濃厚な味わいでした。

丹波杜氏の故郷で丹波杜氏が醸す蔵

味間蔵の蔵見学で説明する中川杜氏

寛政9年(1797年)創業。丹波杜氏の出身地の中心である篠山市に位置します。篠山城近くの街の中心部に城下蔵があり、直売はこちらで行っています。ここでは以前は醸造も行なわれて、当時の設備が見学できます。また、貯蔵はされているようです。醸造は冬季の季節醸造で、JR篠山口駅近くの味間蔵で行われています。この付近は「大沢」の旧名どおり、豊富で質の良い水が取れるそうで、井戸も蔵内にあります。
杜氏さんは丹波杜氏組合の組合長も勤められる中川博基杜氏。菊正宗から鳳鳴酒造に移って来られました。城下蔵から歩いてすぐのところには丹波杜氏記念館と丹波杜氏組合の事務所もあります。

音楽振動醸造酒「夢の扉」も

タンクに貼り付けられた音楽を振動に変えるトランスデューサー

こちらの特徴は貯蔵酒に音楽を聞かせて熟成させるところ。これによってまろやかな味わいになるそうですが、現在はモーツァルトの交響曲40番、ベートーベンの交響曲6番、デカンショ節が使われています。貯蔵タンクには音楽を振動に変える「トランスデューサー」が取り付けられています(すべてではありません)。
社長「音楽振動酒をつくる」
杜氏「社長、そんなことしても酒の味はかわりませんよ」
音楽振動醸造酒は「夢の扉」ブランドで純米吟醸、本醸造、普通酒が販売され、普通酒は「デンカンショ節」を聴かせています。酒造期間中、蔵で泊まりの時は「一晩中、デカンショ節が鳴り響いていて、うるそうて寝られん」らしいです。

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