山名酒造「奥丹波 新春槽揚荒走」R2BY 兵庫県丹波市

丹波市市島町の山名酒造さんが、年明けに蔵出しした純米酒「奥丹波 新春槽揚荒走(しんしゅんふねあげあらばしり)」です。お得意様限定企画ということで、お酒のほかに「お年玉」の品が付いて宅配便で送られてきます。ネット購入にはパスワードの入力が必要ですが、このパスワードは蔵からの年賀状に表示されています。2021年1月製造、13日蔵出し。
【送料無料 お年玉つき】新春槽揚荒走 720ml 2,021円(税込)

[Okutanba Sinsyun Huneage Arabashiri] Brewery:Yamana-syuzo, Hyogo pref, Tanaba city, Specific designations:Junmai-shu, Variety of raw rice:Gohyakumangoku, Degree of rice polishing:70% Pasteurize:no pasteurized ,Yeast:Meiri, Yeast starter:sokujo-moto method, Alc%:17% Fragrance:green apple ,Taste:fluity

名前どおりの”新春槽揚荒走”

原料米は五百万石。山田錦とともに、こちらの酒蔵が中心的に使うお米です。酒質は純米酒となっています。精米歩合は70%。酒母は速醸酛で酵母は明利酵母。アルコール度は17度で、日本酒度は+4となっています。ネーミングのとおり、新春早々に、動画のとおりの槽を使って上槽され、その荒走りの部分をすぐにボトリングしたというもの。もちろん、無濾過の生原酒となっています。蔵の様子はYouTubeで。特に上槽工程に注目してください。

穏やかな甘味、柑橘的な渋味・酸味が膨らむ

瓶の底にはおりが溜まっています。これを混ぜるか、混ぜないかを選ぶのが一つの楽しみです。今回は瓶を倒立させて、塊になったおりがゆっくり降りてくるのを眺めながら期待を膨らませます。まずは開栓。ほのかな青いリンゴの香りが昇ってきます。口あたりはクリア。そこからゆっくりと穏やかな甘味が流れるように広がり、一方で、八朔のような柑橘的渋味を伴った酸味がフワッと膨らみます。中盤から後半には、フレッシュで味わいのある渋味と酸味が姿をつくりながら、これも、ゆっくりとキレに結んで、さわやかな余韻を残します。搾りたての新米新酒ですが暴れるようなところはなく、おりは絡みますが発泡感はなく、穏やかで清廉な新鮮さを描いています。

まずは登録して年賀状を

パスワードの付いた年賀状ですが、これは直売所もある蔵を訪問するか、WEB SHOPで登録すればよいようなので、特に難しくはありません。このお値段でこのお酒と「お年玉」が付いて送料込みというのは、たいへんお得ですので、是非登録してみてください。さらに季節ごとに「蔵だより」の冊子も届きます。毎回、テーマを設定して、酒蔵の向かう方向と酒造りの一年がよく伝わるこちらも楽しみです。

「お年玉」は3種 酒粕ではありません

さて、今年のお年玉ですが、ありがちな酒粕ではありません。
今年は3点ありました。一つは「芦田こんにゃく店のこんにゃく」。地元で手間暇かけて製造された、昔ながらのこんにゃくというもので、「群馬県産こんにゃく芋粉100%」「「ホタテ貝からできた凝固剤」「由良川支流竹田川の地下水」「50年前からつづくバタ練り製造」「缶蒸し製法」というもので、私には意味はわかりませんが、味わいの深みが違います。
もう一つは、「丹波しのたろう農園のおつまみたくあん」。地元で農薬・化学肥料を使わずに野菜やハーブ、丹波黒豆などを作る「丹波しのたろう農園」さんの有機野菜のみを使用した、「まるでドライフルーツのような」という無添加おつまみとなっています。
最後は、山名酒造さんの「奥丹波コースター」です。
オール丹波のこれらとともに味わうお酒は格別の酔い心地です。

今年のお年玉3種は、市島産の「こんにゃく」と「おつまみたくわん」、奥丹波のコースターでした。

 

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