世界一統「純米大吟醸 南方 雄町」「特別純米 南方 オオセト」28BY 和歌山県和歌山市

和歌山市駅前に蔵を構える世界一統さんの「南方(みなかた)」ブランドの2本、「純米大吟醸 南方 雄町」「特別純米 南方 オオセト」です。それぞれH28年3月、5月製造の火入れです。純米大吟醸は山田錦バージョンもあります。オオセトはこの蔵のこだわりのあるお米です。

純米大吟醸 南方 雄町   720ml 1,800円
特別純米 南方 オオセト720ml 1,200円

Brewery:Sekai-itto Wakayama City
[Junmai-daiginjo Minakata Omachi] Specific designations:Junmai-daiginjo-shu, Variety of raw rice:Omachi, Degree of rice polishing:50% Pasteurize:pasteurized Yeast:Original Yeast starter:Sokujo-moto method, Alcohol content:17degree  Fragrance:apple,  taste: fruity and sour
[Tokubetsu-junmai Minakata Ohseto] Specific designations:Tokubetsu-junmai-shu, Variety of raw rice:Ohseto, Degree of rice polishing:55%. Pasteurize:pasteurized Yeast:Kyokai No.7, Yeast starter:Sokujo-moto method, Alcohol content:17degree  Fragrance:a little apple,  taste: shrap and sour

酒造りの柱となっている雄町とオオセト

「純米大吟醸 南方 雄町」は岡山県産雄町を50%精米したもの。酒母は速醸でアルコール度は17度です。酵母は自社酵母です。一方の「特別純米 南方 オオセト」は香川県産オオセトを55%精米。酒母は同じく速醸でアルコール度も同じく17度です。酵母は協会701号を使用。こちらの蔵では山田錦以外にこの2種の米がよく使われています。
製麹はすべて手作業で蒸米も甑を使ったもの。仕込みも小仕込で、ほとんどの工程が手作業になっています。搾りはヤブタです。

味わい深い純米大吟醸とシャープでドライな特別純米

酒母タンクと小仕込みのサーマルタンク

「純米大吟醸 南方 雄町」は柔らかで抑制されたカプロン酸エチル系の吟醸香が香り、口当たりは結構インパクトがあります。口中でたっぷりした甘みと果実的で強めの酸が広がって、しっかりした味わいを形作ります。起伏のはっきりした山田錦バージョンに比べると、なだらかで滑らかなところは雄町ならではでしょう。現代的吟醸酒の味わいですが、クラシックな雰囲気あるところはこちらの蔵の特徴で、ホロリとした苦味と酸が口中を流れて比較的長い余韻をとどめます。
「特別純米 南方 オオセト」の方はシャープでドライな印象のお酒です。純米酒ですがほのかな吟醸酒的な香り。終始、力強い酸が味わいの中心を貫き、甘みはベースに按配されています。このあたりはオオセトの特徴でしょうか。全体的に軽快な印象ですが、ただ軽いだけではないくっきりした輪郭のある仕上がりとキレになっています。
同じ「南方」ブランドですが、異なった特徴がはっきりしたお酒を楽しむことができます。

27BY全国新酒鑑評会金賞を受賞

すべて手作業の麹室

明治17年(1884年)に初代 南方弥右衛門が紀州侯の籾倉を譲りうけ、酒造業として創業。長男・南方熊楠は学究の道へ、次男常楠が2代目を継ぎ、現在も南方家の経営になります。明治43年には灘西宮郷に工場を建設。最盛期には6800石余りを醸造していました。現在は現在地に醸造場を集約して「南方」の他、大吟醸「イチ」や「熊楠」「世界一統」などの多数のブランドを展開して年間1,200石を醸造。県内では大手になっています。
現在は社員で能登杜氏組合所属の武田博文杜氏のもと製造部門は30名ほどが携わります。普通酒が40,000リットルのタンクで仕込まれる以外は小仕込みで、製麹をはじめほとんどの工程が手作業で、速醸以外に1本だけ山廃も醸造しています。酵母は協会701号、901号、14号のほか自社酵母などを使用。一方1801号酵母は使わず、平成27酒造年度全国新酒鑑評会で金賞を受賞。平成28年度は入賞となっています。

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