29BY全国新酒鑑評会

2018/5/23 沢の鶴さんが、さっそく金賞受賞酒の販売をアップされました。例年の「金賞受賞酒 乾蔵(大吟醸)」の他、今回はじめて、瑞宝蔵によつ3年連続となる純米での金賞受賞となった受賞酒「金賞受賞酒 純米大吟醸 一酒入魂」も販売されます。
金賞受賞酒 純米大吟醸 一酒入魂 1.8ℓ 32,400円
金賞受賞酒 乾蔵(大吟醸) 720ml 5,400円

2018/5/18 昨日の入賞酒発表に続いて、1週間後くらいに「審査結果について」が発表され、「総評」や「審査委員名簿」が公表されます。

兵庫県明石市の江井ヶ島酒造のウイスキー蒸留所

ところで、金賞の最多受賞県は19蔵で引き続き福島県でしたが、兵庫県が6蔵増えて同数で並びました。兵庫県内では大関、菊正宗酒造、白鶴酒造、沢の鶴さんが複数受賞。大手では日本盛、小西酒造(白雪)さんが数年ぶりの金賞となっています。沢の鶴瑞宝蔵は3年連続で純米での金賞という快挙です。昔のことわかりませんが、震災の被害から復活した泉酒造さん(仙介)がここ15年間の記録では初の金賞。明石市の江井ヶ島酒造さん(神鷹)が同じく15年間の記録を見る限りでは初の金賞受賞です。こちらは有名蔵ではありませんが、ウイスキー蒸留所や山梨県にワイナリーも持つ規模の大きな事業所です。西山酒造さん(小鼓)が5年ぶり、小規模な酒蔵では此の友酒造さん(但馬)が5年連続、壺坂酒造さん(雪彦山)が2年連続の金賞となっています。

2018/5/17 平成29酒造年度全国新酒鑑評会の審査結果が発表されました。出品850点、入賞酒421点、うち金賞酒232点です。入賞酒は以下のリンクとおりです。
平成29酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒一覧表
都道府県別の金賞点数は以下のとおりです。

 都道府県  金賞点数  昨年比
北海道 4 +2
青森県 5 +2
岩手県 9 0
宮城県 13 -7
秋田県 13 -3
山形県 11 -4
福島県 19 -3
茨城県 7 -1
栃木県 9 -2
群馬県 5 +3
埼玉県 3 -3
新潟県 14 0
長野県 12 +2
千葉県 5 +2
東京都 0 -1
神奈川県 2 +2
山梨県 1 0
富山県 2 +2
石川県 3 0
福井県 1 -2
岐阜県 3 0
静岡県 3 -2
愛知県 6 -1
三重県 4 -1
滋賀県 3 -3
京都府 8 0
大阪府 3 0
兵庫県 19 +6
奈良県 4 0
和歌山県 2 0
鳥取県 0 0
島根県 5 +4
岡山県 4 +1
広島県 7 -1
山口県 0 -2
香川県 2 -1
徳島県 1 0
愛媛県 4 +1
高知県 7 +2
福岡県 5 +3
佐賀県 2 -1
長崎県 1 +1
熊本県 0 0
大分県 0 -5
宮崎県 1 0
232 -10

2018/5/11 日本酒造組合中央会主催の「日本酒フェア2018」が、6月16日(土)に東京・池袋サンシャインシティで開催されます。このフェアは平成29酒造年度全国新酒鑑評会の入賞酒のほとんどが展示・試飲できるというものです。
第1部 10:00~13:00
第2部 15:30~18:30
入賞酒(約410品)が試飲できる「公開きき酒会」の他「全国日本酒フェア」と「日本酒セミナー」も併せて開催されます。昨年の入場者は6,600人とすごい混雑で、落ち着いて味わうあけにはいかないようです。
入場料は前売り¥3,500円で「ぴあ」で販売されています。
なお、5月30日(水)には酒類総合研究所のある東広島市で「製造技術研究会」が開かれ、全出品酒が展示されますが、こちらは出品者はじめ酒造事業・研究機関関係者だけですので、一般や酒販関係者は参加できません。

2018/4/16 全国新酒鑑評会の出品状況が発表になりました。「今年度からは、都道府県別出品点数の公表は控えることと致しました」ということで、所轄国税局別の出品状況となっています。昨年と比較すると以下のようになります。

所轄国税局 出品点数  前年比
札幌 11 +1
仙台 168 -1
関東信越 204 -7
東京 35 +1
金沢 39 +2
名古屋 80 -1
大阪 110 +3
広島 89 -4
高松 44 -3
福岡 50 -2
熊本 20 +1
合計 850 -5

また、結果発表は5月17日(木)午前10時くらいに、酒類総合研究所ホームページ掲載予定となっています。
ところで、都道府県別出品数が公表されなくなったのは、なぜなんでしょうね?出品したものの落選したことが明らかになるのを嫌ったのでしょうか。もともと出品者名は非公表ですが、地元の都道府県内くらいなら、素人でも過去の入賞歴や製品のラインナップ、蔵の規模や設備、杜氏蔵人さんのお話や様子からほぼ推測はできます。ただ、そんなことをわざわざ推測する人はほとんどいないでしょう。業界内なら誰が出品したのかは周知のことでしょうし、どうしてこうなったのかよくわからないことです。

2018/4/14 あと10日ほどで予審が行われ、まずは入賞以上の出品酒が決定されます。ところで、全国新酒鑑評会が他のコンテストと一線を画して、全国の酒蔵(すべてではありませんが)の目標になっている理由は、出品者がその客観性に対して信頼を置いてるからだと思います。つまり、審査の基準と要素、その手順と方法が募集要項で公表され、審査員(予審と決審で異なる)も事後に公表されます。日本酒造組合中央会と独立行政法人酒類総合研究所の共催という公平性に対する信頼もあるでしょう。審査員は国税庁の鑑定官や研究所の研究員、都道府県酒造組合から選ばれた杜氏などの技術者(毎年交代する)、酒販会社の専門評価者から選ばれていて、タレントや自称評論家などという素人が関わらないこともあると思います。審査員はプロですから、その技能への責任を背負って審査するわけです。昨年に決審の審査員を務めた京都・木下酒造のフィリップ・ハーパー杜氏にお会いしたときに、「決審の審査員をされていましたね」と尋ねたところ、「名誉なことだと思っています」というお返事でした。

2018/3/28 平成29酒造年度全国新酒鑑評会の出品酒提出が3月27日にはじまりました。4月3日までの提出期間に全国の酒蔵から出品酒が東広島市の独立行政法人酒類総合研究所に持ち込まれます。実際、兵庫県の酒蔵で聞いたところでは「自分で持っていく」ということで、宅配で送ったりはしないようです。温度管理の繊細さを考えると当然でしょう。
ところで、出品酒の規格は以下のとおりです。
・平成29酒造年度に
・自己の製造場において製成した
・「清酒の製法品質表示基準」(平成8年国税庁告示第8号)に定める吟醸酒の
・原酒であって
・酸度1.0以上のもの
となっています。1製造場につき1点出品することができるとなっていますので、大手で複数の醸造蔵をもっている場合は複数出品します。

出品酒は年明けから浸漬をはじめ、2月中から下旬には搾り終わり、大手では十数本から、中規模では数本のタンクから1か月ほどの間に出品酒を選択します。小さな蔵では1本だけを仕込んでいます。出品酒は4月24日~26日の予審、5月8日~9日の結審に香味のピークを持っていくという難しい選択が求められます。予審も結審もアンバーグラスが用いられますので、色沢については審査の対象になりません。