東京港醸造「純米吟醸原酒 江戸開城 TS-32」29BY 東京都港区

東京都港区という都心に6年前に復活した酒蔵、㈱若松屋 東京港醸造さんの「純米吟醸原酒 江戸開城 TS-32」29BYです。平成29年8月製造。清酒製造は2016年7月からはじまり、年間を通じて醸造しています。

純米吟醸原酒 江戸開城 TS-32 720ml 2,160円

[ Edokaijo Junmai-ginjo-genshu ] Brewery:Tokyo Bay Brewery Tokyo pref  Minato-ku, Specific designations:Junmai-ginjo-shu, Variety of raw rice:Yamadanishiki, Degree of rice polishing:60%  Pasteurize: pasteurized  ,Yeast:Kyokai No701 ,Yeast starter:sokujo-moto-method, Alc%:15%  Fragrance:apple, Taste: fresh and fluity

ナンバーごとの詳細がホームページに

全量小仕込で「TS-32」が醪のタンクナンバーです。スペックはホームページで、ナンバーごとに驚くほど詳細に表示されています。
このナンバーのスペックは原料米:兵庫県産 特等 山田錦 精米歩60%、 総米:(三段計)203.0kg、使用酵母:K-701(協会701号)、糀菌:株式会社 ビオック(糀屋三左衛門) 古流吟醸+専用菌B、酒母:速醸酒母、 麹歩合:25.0%、汲水歩合:188.2%、醪日数:24日、 日本酒度:-1.0、アルコール:15.0%、総酸:1.56、アミノ酸:1.1というものです。載ってないのは最高ボーメくらいでしょう。ビオック 古流吟醸は前緩後急型の種麹です。

潔くフレッシュ・フルーティに特化

フレッシュ・フルーティな酸味と表裏となった甘味が、広がるのではなく、駆け巡るというお味です。これはフレッシュでありながら結構な濃厚さがはっきりしているところによるもの。香りも若々しい果実香です。最後まで形状が変化することなく、酸を残した後味が新幹線の通過のようにキレていきます。上槽、即瓶詰め、即出荷というスタイルのため、あくまで新鮮さで勝負。前緩後急型なら酸の生産が多く、熟成向きというのが一般論ですが熟成感はありません。スペックから推察されるように複雑さではなく、潔くフルーティに特化したお酒です。

22坪4階のビルで清酒製造

ビル街にある4階建の醸造蔵

東京港区芝四丁目の交差点の近く。ビル街に敷地22坪4階建のビルが建っています。間口が本当に狭く、普通の酒蔵の印象とは全く異なるため見落しかねません。この4階で蒸米から製麹、3階で酒母から醪、2階で上槽し、1階で瓶詰めという工程。1階の一部が事務所兼直売スペースになっています。ここで年間醸造のため1年中空調が欠かせませんが、「狭いので思いの外電気代がかからない」というお話。このスペースですから熟成保存は無理でしょう。これまでは月に3回搾って出荷していたものもを、これからは毎週朝搾りで出荷する予定とのこと。ここから搾りたての酒が東京の街中に出て行きます。
「搾ってすぐに出荷するのはどうか」という議論は当然あると思いますが、この場所で酒蔵を営む意味を考えると、これこそが「蔵の個性」ということになるでしょう。

2016年7月から清酒製造免許取得

蔵近くの旧薩摩藩邸跡にある「江戸開城」の碑

江戸時代の文化9年(1812年)からこの地で酒造業を営み、近くの旧薩摩藩邸の御用商人でもあった歴史があります。明治42年(1909年)に酒造を廃業。平成23年(2011年)に再びどぶろくとリキュールの醸造を開始、2016年7月になんとか6万リットルの製造量を確保して清酒醸造免許を取得し、念願の日本酒醸造を達成した「少量ながら新鮮で高品質な製品」をコンセプトにした最新の酒蔵です。

東京都港区芝4-7-10

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