森喜酒造「RIE STYLE 無濾過特別純米生原酒」28BY 三重県伊賀市

三重県伊賀市にある森喜酒造さんは「るみ子の酒」ブランドが知られていますが、今回は豊本理恵杜氏就任記念限定酒「RIE STYLE 無濾過特別純米生原酒」28BYです。平成29年7月製造。

RIE STYLE 無濾過特別純米生原酒 720ml

[RIE STYLE Tokubetsu Junmai] Brewery:Moriki  Brewery, Mie pref, Iga city
Specific designations:Tokubetu-Junmai-shu, Variety of raw rice:Yamadanishiki and Hitogogochi, Degree of rice polishing:60%  Pasteurize:No pasteurized  ,Yeast:Kyokai No.7 ,Yeast starter:Sokujo-moto method, Alc%:18%  Fragrance:apple  , Taste:fluity and fresh

「すっぴん るみ子の酒」から選んだベストのタンク

このお酒は長年杜氏を兼任されてきた森喜英樹社長に代わって豊本理恵さんが杜氏に就任されたのを記念して発売されたお酒。「すっぴん るみ子の酒」から特に内容の良いタンクを選んで詰められたものです。麹米は阿波山田錦、掛米は長野産ひとごごちをいずれも60%精米したもの。麹歩合は25%です。酒母は速醸で酵母は協会7号酵母。アルコール度は18度、日本酒度は+7、酸度2.0、アミノ酸度は1.4となっています。上槽は槽しぼりで、名称のとおり無濾過の生原酒です。

華やかさと旨味 森喜酒造らしさがいっぱい

吟醸香の十分な立ち上がり。口の中いっぱいに広がる瑞々しくたっぷりした酸。その中から舌先が甘味を探り出します。口当たりから後味まで太く貫く酸味と、綺麗な甘味がフルーティーな一体感となってふくらむ濃厚な旨味感が特徴。生酒らしいフレッシュさとスパッとした鮮やかな切れ味。華やかさとたっぷりした旨みが森喜酒造らしさをいっぱいに詰め込んだ逸品です。9号酵母を使った「すっぴん るみ子の酒」と比較すると香りはやや抑制されて、ベースにある味わいがしっとりと落ち着いた印象です。どちらがよいかは、好みによるところですが、どちらでも後悔することはないでしょう。

これは忘れないメインブランド「るみ子の酒」のラベル

尾瀬あきら画 るみ子の酒 のラベル

伊賀の森喜酒造と言えば「るみ子の酒」ブランド。特に「すっぴん」シリーズが知られています。るみ子とは蔵の奥様、森喜るみ子専務のこと。このお酒は「夏子の酒」の著者、漫画家の尾瀬あきら氏が命名し、ラベルもデザインしたもの。「夏子の酒」執筆中にヒロイン「夏子」同様に酒蔵の後継ぎであったるみ子さんが手紙を出したことから縁ができたものだそうです。かつては能登杜氏さんが蔵人を引き連れて酒造りをされていましたが、平成9年から森喜英樹社長(合名会社ですので代表社員が正しいですが)が杜氏を兼任。るみ子専務が麹を担当されているように家族経営で、年間200石ほどを製造する小規模蔵です。

酒造り17年目を迎えた豊本理恵新杜氏の活躍に期待

豊本新杜氏は神奈川県相模原市出身。短大で醸造学を専攻し、卒業にあたり「酒蔵で働きたいので就職先を」と、以前に伊賀で開かれた「第1回 蔵女性サミット」で知り合った森喜るみ子さんに相談したところ、「ではうちで」ということになったそうです。平成12年に就職。以来17年の経験を積んで杜氏として蔵を背負うことになりました。現在は女性杜氏や蔵人もめずらしくはなくなってきましたが、日本酒の酒造業界が厳しい状況であることに変わりはありません。これから、どんなお酒を表現してくれるのか。おいしいお酒で日本酒業界や日本酒好きを元気にしていただけるよう期待しています。

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