白鶴酒造「純米大吟醸 白鶴錦」27BY 兵庫県神戸市

2016/10/3投稿記事 灘の御影郷にある最大手の酒蔵、白鶴酒造さんの「純米大吟醸 白鶴錦」です。白鶴酒造が開発した酒米「白鶴錦」を使った純米大吟醸。H28年5月製造。

特徴 自社開発米「白鶴錦」の純米大吟醸

このお酒の特徴は、自社開発の酒米「白鶴錦」を100%使用したところ。精米は50%でアルコール度は15度以上16度未満となっています。日本酒度は+4、酸度1.4、アミノ酸度1.0となっています。酒母は速醸です。派手な出で立ちですが、中身は派手ということはなく、端正な姿です。器は陶器のように見えますが、これはガラス瓶です。

印象 甘味も酸味もにごりない美しさ

色合いは青ざえのする淡い黄金色。香りはカプロン酸エチル系のリンゴの香り、そしてナシの香りも。まるで大吟醸のような鮮やかさですが、そこら中にまき散らすものではなく、ピンポイントで鋭敏に香ります。お味ですが、蔵の紹介は「辛口・やや淡麗」というもの。なるほど、「辛口」と言えばそのとおりか。雑味は少なく、やや単純な味の組み合わせです。しかし、甘味も酸味もにごりない美しさ。苦み辛味もくどさが皆無です。フルーティではなく、純米らしいお米の旨み感があります。後味も上等のお茶のような余韻のキレ具合。通なら唸る、通しか唸らん。ここに到達して「淡麗」の境地。

酒米「白鶴錦」の成り立ち

蔵開きで行われた工場長特別酒蔵見学

酒米の研究の主要なプロセスとして、山田錦から新しい酒米が全国で開発されているものの、山田錦を超えられない状況を打開するため、逆に遡るという発想で、山田穂を復活。「渡船2号」(短稈渡船)との交配を再度試みることで、白鶴錦が開発されました。平成16年(2004年)に品種登録申請、平成17酒造年度から試験醸造、平成18年(2006年)に契約栽培を多可町で開始。平成19年(2007年)に品種登録が受理され、販売が開始されました。山田錦と比較して稈長が短く、心白が大きい、また、芒があるという特徴があります。

 

最大の日本酒メーカー

平成27酒造年度全国新酒鑑評会では、旭、本店2号、本店3号の3蔵が金賞受賞。2号蔵の出品は白鶴錦だったそうです。トップの写真は奥の看板が見えるのが、四季醸造の本店3号蔵、手前がこのお酒を含め高級酒を造る季節蔵の本店2号蔵です。
33万5千klを製造する最大の日本酒メーカー。一方で全量を酒母立する(大半が速醸で一部生酛)というのには驚きます。経済酒の主力「まる」を製造する本店3号蔵でも醪のタンクは2万㍑という意外な小ささというのも特徴です。水は六甲山系の中硬水。宮水は使っていないそうです。寛保3年(1743年)創業。菊正宗の本嘉納に対して、白嘉納と呼ばれる嘉納家の経営。酒造りは歴代、丹波杜氏の系譜にあります。

超特選 純米大吟醸 白鶴錦 720ml 3,240円

神戸市東灘区魚住吉南町4丁目5-5

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