白杉酒造「純米吟醸 白木久」27BY 京都府京丹後市

2016/8/18投稿記事 京都府京丹後市に蔵を構える白杉酒造さんの「純米吟醸 白木久」27BYです。

特徴 地元産コシヒカリを使った純米吟醸

このお酒は地元丹後産のコシヒカリを使った純米吟醸です。精米歩合は55%。アルコール度は15度以上16度未満。酒販店さんのHPでは日本酒度-3になっています。酒母は速醸だと思いますが、酵母はきょうかい1801号と1401号の混醸だそうです。水は超軟水。やはり特徴は酒米ではなく飯米であるコシヒカリを使い、かつ18や14という新鋭の吟醸酵母を使っているところでしょう。耐性の弱い18では糖を食いきれないところを14で補うという趣旨のようで、時々見かける組み合わせです。

印象 フルーティな甘味と強い酸味

香りは鮮やか。「洋梨のような」というラベルのコメント通り、鋭さではなく穏やかで甘味を感じさせる香りです。味わいは口当たりからフルーティな甘みとともに酸味を強く感じます。アルコール度が最近のお酒のなかでは低めの設定。1801酵母にしてはアルコールの辛味をあまり感じませんが、これは甘味と酸味が勝った旨味感があるためと思います。重たい印象はなく、味を引っ張らず軽快なキレが早めにやってくるところが印象的です。55%精米とは言えコシヒカリですので、タンパク質が多く残り、結果、アミノ酸が比較的多量に生産されるため雑味が多く残ると予想していたのですが、そんなこともなくすっきりとした美しいお酒に仕上がっています。

地元で顔の見える生産者の米を使いたい

歴史ある木造の蔵

こちらの蔵は丹後半島の付け根付近、天橋立から久美浜湾に向かう中間くらいの内陸に位置します。京都を代表する米どころで、酒蔵も数多くあります。創業は安永5年(1777年)。写真のように雰囲気のある木造蔵が古い集落の中に建っています。コシヒカリやササニシキを使うのも「地元で顔の見える生産者の米を使いたい」という理由から。京都と言えば昨今は吟醸酒に「祝」が多く使われますが、農協を通してしか手に入らず、籾も全量管理されているため、「顔が見える」というわけにはいかないようです。かつての但馬杜氏から引き継いで、現在は蔵元である白杉悟氏が杜氏を兼ねられ、地産の米、地元の水、地元の人にこだわった地酒を造っておられます。「白木久」は吟醸酒のトップブランドで、他にもコシヒカリを使った「丹後のヒカリ」、ササニシキの純米酒「銀シャリ」もあります。

純米吟醸 白木久 720ml 1,500円くらい。

京都府京丹後市大宮町周枳954

向かいに駐車場。坂を上がったところに土壁の蔵があり、直売所になっています。

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