沢の鶴「沢の鶴 乾蔵 金賞受賞酒 大吟醸」27BY 兵庫県神戸市

2016/7/19投稿記事 兵庫県の灘五郷の西の端、西郷(にしごう)にある大手酒蔵、沢の鶴さんの「沢の鶴 乾蔵 金賞受賞酒 大吟醸」です。H28年6月製造。

特徴 乾蔵の大吟醸 平成27酒造年度全国新酒鑑評会金賞受賞酒

沢の鶴は、平成27酒造年度全国新酒鑑評会で乾蔵の大吟醸と瑞宝蔵の純米大吟醸が金賞を受賞しましたが、これは乾蔵の大吟醸の方です。残念ながら純米大吟醸の販売予定はないそうです。このお酒は33%精米の山田錦を使っています。当然ながら兵庫県特A地区の契約田のものでしょう。アルコール度は16.5度で日本酒度は+3、酸度1.1でアミノ酸度は0.8です。沢の鶴はSK-33という優秀な吟醸酵母を持っていますが、それではないというお話でしたので、1801か1801系酵母だと思います。

印象 金賞受賞酒としては穏やかな丸み

香りと味わいは金賞受賞酒そのものです。最初に感じる断面は他の金賞受賞酒と同様ですが、わずかに角の取れた丸みを感じます。雑味なく、甘みと苦味がセットになっていますが、甘みが切れるまでは短くもなく長くもなくといった感じです。最後の苦みの残り具合もほどよいところですが、全体的におだやかな印象です。当然ながら、灘の大手がもてる技術と資源を投入した、格別に旨い酒です。仕込水は宮水でしょう。宮水地帯の北端、国道43号線沿いに井戸を持っています。硬水の宮水を使うと強めの発酵を感じますが、このレベルのお酒では、軟水との差は更に微妙になるようで、特段の違いはわかりませんでした。

洗練された都会的な印象の蔵

現在の酒造設備

こちらの蔵は享保2年(1717年)に西郷で創業。元々は大阪で両替商や米屋から酒造りに関わったようです。明治18年に「澤の鶴」を商標登録。戦前には中国・大連でも「玉蘭」という銘柄の酒造を行ていたそうで す。トップの写真は「沢の鶴資料館」でかつての木造の酒蔵を再現して、往年の酒造道具や発掘された設備を整然と展示しています。見やすさでは1,2を争うものと思います。写真が現在、実際に酒造を行っている設備です。右が本社社屋、左奥に乾蔵、奥に四季醸造蔵である昭和46年に設立された瑞宝蔵があります。乾(いぬい)蔵は平成7年の阪神大震災で木造蔵が全滅した代替に建設されたもので、季節醸造を行っているようです。出荷量は全国で10~15位くらいで、灘では白鶴、大関、日本盛、菊正宗に次いで、白鹿と並ぶ大手メーカーです。契約田は特A地区の「実楽地区」で山田錦を確保していて、「特別純米酒 実楽 山田錦」という生酛造りの酒も販売されています。

最も早く近代化をすすめたメーカーという印象があり、往時のCMも洗練されていましたが、生酛があるのは意外でした。バラエティのある展開をされています。

沢の鶴 乾蔵 金賞受賞酒 大吟醸 720ml 5,400円 数量は限定です。

神戸市灘区新在家南5丁目1-2

販売は資料館のミュージアムショップで。資料館の向かいには灘で多分唯一の樽屋さん(たるや竹十 西北商店」があります。

 

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