畑酒造「大治郎 純米生酒 よび酒(よびみず)」26BY 滋賀県・東近江市

2015年4月15日投稿記事 滋賀県産「吟吹雪」を使った滋賀県東近江市・畑酒造(有)さんの純米生酒「大治郎 よび酒」です。よび酒と書いて読みは「よびみず」です。

特徴 滋賀県の地域米「吟吹雪」の純米酒

 

米は滋賀県産「吟吹雪」の60%精米。酵母は協会9号です。日本酒度は+4、アルコール度は17.5度、酸度は1.9の表示です。この「吟吹雪」ですが、1984年に母系「山田錦」、父系「玉栄」を交配。1989年に収量試験番号「大育酒685」を付し、翌1990年からは奨励品種決定調査供試。1991年には地方番号「滋系酒56号」を付し現地試験等で特性調査、1998年に「吟吹雪」と命名されたもので、主に滋賀県と福井県の一部で使われています。稈長は玉栄よりわずかに長く、山田錦より短いものです。玄米の外観品質は「玉栄」より心白の発現が良好・良質。玄米千粒重は「玉栄」に比べ小さく、「山田錦」より大きい特性です。酒造適性は「山田錦」に遜色なく、吟醸酒としての適性が高いとされています。また、香気成分ではイソブチルアルコール, イソアミルアルコールが低く, カプロン酸エチルが高いという論文があります。杜氏さんによると「柔らかい米」ということでしたので、、浸漬での吸水はよいではないかと思います。

印象 柑橘的な複雑な厚み

お味の方は、スペックどうり酸味が強いです。ただし、甘みが裏打ちされています。尖った酸味ではなく、まるい感じで、柑橘的な複雑な厚みがあります。全体として濃厚でありながら爽快感を併せ持つ逸品です。米が吟吹雪で酵母が9号ということで、グレードは「純米」ですが、飲んだ感じは「純米吟醸」ですね。「吟醸」と言われれば、誰も疑問には思わないでしょう。実際の純米吟醸は「迷酒(まよいみず)」と称していて、山田錦を使っています。

蔵元杜氏 畑大治郎氏の名醸

こちらの蔵は交通量の多い道路沿いにあります。閑静という場所ではありません。

左から吟吹雪、玉栄、山田錦

直売所に入って、「こんにちは!」と声を掛けると、「あっ、はい、はーい」と返事があって、奥から店番の人?が出て来られました。あれ?蔵元杜氏の畑大治郎氏本人じゃないですか。その出で立ちは「作業服」と言っても、蔵の名前が染め抜かれた「法被」ではなく、ホームセンターで売ってる作業服でした。

畑大治郎氏は16年前に、蔵を継ぎます。当時は能登杜氏が来ていました。「滋賀では2/3が能登杜氏じゃないですかね」というお話で、そのため14号(金沢)酵母が滋賀県ではよく使われているようです。「10年間は来るので、その間に技術を引き継ぐ」ということで、10年の修行時代。6年前に高齢の杜氏さんが、「やっとゆっくりできる」と引退。大治郎氏が蔵元と杜氏を兼ねるようになります。元々は「喜量能」という銘柄でしたが、新たに「大治郎」というブランドを立ち上げて、日本酒好きの間では知る人ぞ知る蔵になりました。

純米生酒「大治郎 よび酒」720ml 1,323円

滋賀県東近江市小脇町1410

 

 

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